繰り返す人

職場の近くのコンビニの店員の挨拶にオリジナリティがありすぎて毎回ぐっとくる。
別に変わった動きを伴うとかいうわけではなく、発声とイントネーションが
通常時とは明らかに別次元のソレで構築されている。
「ぃらーっしゃぃませ〓」
「ぁりーがとうござぃまーした〓」
彼が週4、5回はシフトに入っている事、また、店はオフィス街のど真ん中で
かなり繁盛しているという状況から察して、同じ挨拶(言葉)を日々何十回も
繰り返してきたのだろう。その過程で芽生える“プロ店員”としての自覚と共に、
新入り店員との“格の違い”をアピールするツールとして確立されたものと考えられる。
これと同じようなケースで、新宿とか渋谷の繁華街でティッシュ配りをしている人にも時に同じようなオリジナリティを感じる。
ティッシュを渡すアクションが物凄く過剰な人、いるじゃん。
手首のスナップ効かせ過ぎ!とか、なんか体ごと一回転しちゃってる!とか。
ティッシュを受け取ってもらうという本来の目的においては、アクションが過剰であればあるほど逆効果じゃん?なんて素人のつまらない理論など、繰り返すことを極めた“プロ”の前には無意味である。
ぐっとこずにいられようか。いやいられない。(反語)